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【個人のパン屋さん向け】年末調整の「よくある質問」まとめ。スタッフさんにこう説明しよう!

年末調整の時期がやってきました。 1年に1度のことなので、経営者様ご自身も、お店のスタッフさんも「あれ、これどうするんだっけ?」と悩むことが多いですよね。

特に、パートさんやアルバイトさん、ダブルワークの方が多い個人のパン屋さんでは、特有の質問が飛び交う時期でもあります。
今回は、パン屋さんのオーナー様向けに、年末調整で「よくある質問」と、その分かりやすい答え方をまとめました。

Q1:他のお店でも働いてるけど、両方で年末調整できますか?

A:いいえ、年末調整は「メインの1ヶ所」でしかできません。

これは、スタッフさんから一番多い質問かもしれません。もし、パン屋さん(サブ)と別の職場(メイン)の2ヶ所で年末調整をしてしまうと、「税金を安くする仕組み(基礎控除や給与所得控除)」が、両方で二重に引かれてしまいます。

その結果、計算上は税金が安くなりますが、後から「税金を少なく申告しすぎです」と税務署から連絡が来て、追加で税金を払うことになってしまいます。

【オーナー様がやること】
雇い入れる時に「他でもお仕事されていますか?(ダブルワークですか?)」と必ず確認しましょう。メインの職場(収入が多い方)で年末調整をしてもらい、パン屋さんでの給与は、ご自身で確定申告してもらう流れになります。

Q2:医療費の領収書を持ってきたんですが…

A:医療費控除は、年末調整ではできません。

これもよくある勘違いです。医療費や寄付金(ふるさと納税ワンストップ特例以外)は、年末調整では一切扱うことができません。「大変恐縮ですが、医療費の控除はご自身で確定申告をしていただく必要があります」とお伝えください。

Q3:住宅ローンを組んだんですが…

A:「1年目」は確定申告が必要です。「2年目以降」なら年末調整でできます。

スタッフさんが「家を買った」という場合、ローン控除の「1年目」は、全員が必ず自分で確定申告をするルールになっています。税務署から「2年目以降」の書類が届いたら、その年から年末調整で対応できます。

Q4:旦那の扶養に入りたいのですが

A:「税金」の扶養ですか? それとも「健康保険」の扶養ですか?

これは質問の裏側を読む必要がある、最重要の確認事項です。 「扶養」と一口に言っても、以下の2つは全くの別物です。

  • 税金(所得税)の扶養:いわゆる「103万円の壁」など。本人の所得税や、ご主人の税金に関わる話。
  • 社会保険(健康保険)の扶養:いわゆる「130万円の壁」など。ご主人の健康保険証が使えるかどうか、という話。

スタッフさんご自身も混同されている場合がほとんどです。 「どちらの扶養のお話ですか?」と必ず聞き返して、話の前提を合わせることが大切です。

Q5:年の途中で入社したスタッフさん。「還付が少ない」と言われたら?

A:「損はしていません。納める税金がその分減っています」とお伝えください。

これは、中途入社(前職あり)の方の年末調整で起こる「あるある」な誤解です。

  • :前職で5万円天引き、うちのパン屋さんで1万円天引き(合計6万円)。年末調整したら、2万円が還付された。

スタッフさんは「6万円引かれたのに、2万円しか返ってこない! 4万円損した!」と感じてしまいがちです。

【こう説明しましょう】
「還付された2万円のうち、1万円はうちのパン屋さんで引いた分ですね。残りの1万円は、パン屋さんが税務署に納めるべき全体の税金から差し引かれています。もし納める税金がゼロなら、その1万円も税務署から返金されます。 決してお金は消えておらず、トータルでは必ずプラマイゼロになるので、ご安心ください」と伝えてあげてください。

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この記事を書いた人

■ 2023年に税理法人ベイカ・ワン代表社員就任|パン屋さんに向けた情報発信|パン屋専門税理士の仕事|パン屋さんの実状と有り難みの発信をしています■税理士事務所の採用|事務所体験・インターン|事務所内研修に力を入れています■パン屋さん向け講演|パン業界情報のメディア|など実績多数

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